この世に平等というものが無いのは、人によって魂の修行が異なるから
神様は平等を望まないっていうテーマでお話します。人が幸せになるために、必要な心構えがあるんですよ。それがですね、常に公平を望むと人は幸せで生きられないんです。
たとえば、同じ日本に生まれたとしますよね。同じ日本に生まれて幸せでしょうって言ったって、女の人だってキレイに生まれる人もいればブスな人もいるんですよ。これは公平じゃないんですよ。同じ学校で勉強しても、同じ学校に行かせることは出来るけれど、同じ教科書で勉強しても成績はいい人と悪い人といますよね。もっと大きく云えば、戦争してるところに生まれる人もいるし、全てはこの世の中に実は平等というものは無いんです。分かりますよね?
同じ親のもとに生まれても、「俺はどうも可愛がられてないみたいだ」とか、ありますよね。それを、不公平だとか、損だとかという形にもってくと、心は絶対に幸せになれないんです。人間の魂ってのは、こっから先は信じても信じなくてもいいですからね、何度も何度も生まれ変わるんです。そうすると、魂の修行のためにでてくるんです。魂のランクを上げるために出てくるからその人の魂に丁度いいところに生まれるんです。そこでいろんな経験をしながら上に上がっていく。だから魂が全部違うように修行が全部違うんです。
もし同じ(平等)だとしたら魂は1個で、(他の魂は)要らないんです。要らないんだよってことになっちゃうんです。だから日本に生まれ、この親に生まれ、今の時代に生まれるのは、その人にとって丁度いいんです。
一時、共産主義というのが出てきて、皆平等にしよう、平等にしようと言った結果、最終的には共産党の人だけが通れる道があったっていうんだよね。最高の不平等しか産まなかったんだよね。要は共産党員の方がいい思いをしているの。平等を掲げて国を作ったんだけど、国民は痩せ細っているけど、そこで一番偉い人だけが太っているとか。これは明らかに同じものを食べていない証拠なんですよね。どんなことをしても平等にはなれない。
チャンスだけは平等に与えられている
だから、我々が望む平等はなんですかっていったとき、士農工商のように生まれたと同時に侍ですよじゃなくて、学校へ行きたい人は行ける、商人になりたい人はなれますよ。ただ商人になっても朝から晩まで頑張っている人間もいますよね。日曜祭日も働いている人間もいるんですよ。そうすると朝から晩まで働いていると遊ぶ暇もないから必然的にお金も残りますよね。だから、それは土日休みたいんですって言っている人とは違いますよね。
でも、平等というのは、商人になりたい人はなれるんだ、サラリーマンになりたい人はなれるんだ、社長になりたい人はなれるんだと、なれるチャンスがあるよということですよ。だけど頑張らないで社長になりたいとか、頑張らないでサラリーマンなりたいとか、そんなやつは使いたくないですからね。全然がんばらないで社長になりたいとか、そんなやつに使われたら社員はたまりませんからね。平等にチャンスがあるということです。それ以上の平等を望んじゃいけないんです。望んでもかまわないけど、必ず苦しみますよ。
平等を唱えても幸せになれない
もし自分が幸せになりたいなら、神は平等を望んでないんだ、ということを考えてもらいたいんです。これは言っても怒られないと思いますけど…年取って死ぬ人いるよね。家族に看取られながら死ぬ人もいますよね。だけど、キリスト教では最高の神のイエス・キリストが磔(はりつけ)になったくらいですからね。人は等しく平等じゃないんですよ。あの人悪い事も何もしているわけじゃないんですよ。神を語っただけで、手に釘うたれて磔になった人もいるくらいですから。平等を唱えたから平等になるんじゃないんです。そのことをよく覚えてください。その中で自分の幸せ、周りの幸せを考えていかなきゃいけない。
細かく平等、平等って言い出すと、お母さんがお兄ちゃんにはあれとあれを買っていたけど、俺は一回少ないとかって話になっちゃうの。事実上そうなの、平等、平等っていっているとそうなの。あの先生はどうもあの生徒にだけはよくしている。俺は冷たくあしらわれているような気がする。可愛くないんです、あなたの性格が。平等を唱えるようなやつっていうのは実にね、可愛がってもらえるようなことしてないんです。権利だけ主張するけど、人に可愛がられるようなこと言えば、可愛がってもらえるんですよ。いつもニコニコしているやつは得するんですよ。
商いでもなんでも平等じゃないんです、そういっている自分だって靴屋が5軒あったら靴平等に買っていますかって、気に入らないやつのところで靴なんか買いもしないんです、自分だって。それなのに人にだけ平等に平等にって言っているけど、自分がどれほど平等にしているか。
その辺を考えないと商いも何も成り立たないんですよ。幸せにもなれないよっていう、これで平等の話は終わります。
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